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2015年のSSP広告取引流通総額は277億円、2018年には434億円に拡大と予測~VOYAGE GROUPとデジタルインファクト、SSP広告取引流通総額に関する調査を実施~
リリース 2015.8.26

目次
◆プログラマティック取引市場の拡大に合わせSSP広告取引流通総額が順調に拡大。2015年は277億円、スマートフォン向け流通の拡大により2018年には434億円に達すると予測
◆2015年のプログラマティック取引市場は、対前年比約120%の2,250億円と予想
株式会社VOYAGE GROUP(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:宇佐美進典、以下「VOYAGE GROUP」)は、株式会社シード・プランニング デジタルインファクト(本社:東京都文京区、代表取締役社長:梅田佳夫、以下「デジタルインファクト」)と共同で、SSP広告取引流通総額(※1)に関する調査を行いました。その結果、プログラマティック取引市場の拡大に合わせ、SSP広告取引流通総額は順調に拡大し、2015年は277億円、スマートフォン向け流通の拡大により、2018年には434億円 に達すると予測されます。
「SSP」(Supply Side Platform)は、媒体社に対し、様々なDSPやアドネットワーク(※2)などと連携することで、広告収益の最大化や広告枠販売の効率化を支援する広告配信プラットフォームです。これに対し「DSP」(Demand Side Platform)は、なるべく低コストで高い広告効果を出したい広告主に対し、広告在庫の買い付けや広告配信、入札単価の調整など、広告主のためにあらゆる最適化を支援する広告配信プラットフォームです。そして「プログラマティック取引」とは、広告枠の買い手である広告主と広告枠の売り手である媒体社が、DSPやSSPなどの広告配信プラットフォームを介し、オンライン上で自動取引する方法です。また、プログラマティック取引を可能とする広告流通市場をプログラマティック取引市場といいます。
国内のプログラマティック取引は、2011年のRTB取引(※3)の普及以降、本格的な形成が進み、PCインターネット広告市場においては広く普及が進み、スマホ広告市場においても急速に拡大しています。プログラマティック取引は、ユーザーデータを活用した高度なターゲティング広告の配信や広告取引の効率化など、インターネット広告市場における技術革新の中心的な場であり、新しい技術や高度なサービスをもたらす環境を提供しています。
SSPは、プログラマティック取引の普及とともに、媒体社の広告収益最大化を支援するプラットフォームとして、着実な普及が見られます。調査結果のポイントは以下の通りです。
調査結果のポイント
◆プログラマティック取引市場の拡大に合わせSSP広告取引流通総額が順調に拡大。2015年は277億円、スマートフォン向け流通の拡大により2018年には434億円に達すると予測
プログラマティック取引を広告枠の売り手である媒体社側で支援するSSPは、インターネット広告流通が多様化し、媒体社のインターネット広告運用における効率化需要の高まりに伴い、過去数年間で着実に普及が進み、近年は海外大手事業者によるサービスの提供も行われています。一方、市場競争の高まりにより、大手事業者主導のもと市場再編も進んでいます。
SSPの広告取引流通総額は、市場拡大が続くプログラマティック取引市場の中で、DSPやアドネットワークなど複数の取引チャネルから広告配信を受け、過去継続して拡大を続けてきました。2015年の広告取引流通総額は、対前年比135.1%の277億円と予想されます。今後は、これまでSSPの取引流通額の増加をけん引してきたPC向け広告に代わり、主にスマートフォン向け広告がけん引していくことが予想されます。また広告フォーマットとしては、動画広告やネイティブ広告など、新しいタイプの広告流通が増加し、取引流通額の増加が見込まれます。これらの要因により、2018年のプログラマティック市場におけるSSP取引流通額は、434億円規模に達すると予想されます。